9日

先日、何気なく夫に「あなたのイビキは大きいから」と口走った。ところが、即答で「君もたいしてかわらない」というような言葉が返ってきた。

いやいや、わたしのは、ネモフィラが咲き乱れる丘を優しくかける春のそよ風程度で、花に止まるチョウも心地よく風を受けている…そんな程度の静かな寝息だから。

でも、そんなこと滅多に言わない夫が言うんだから…と気になり、スリープサイクルというアプリを再開させた。これは数年前に、有料アプリが無料キャンペーンしていた時にダウンロードしたもので、フル機能使える。これに、イビキ録音機能というのがあるのだ。いっぺん録音してみよう、と思い、数日使ってみた。

朝になり、自然な形で目が覚める。アプリをとめて、睡眠の状態を確認したら、まあ定期的に寝返りをしているようだけどそれでも深く眠っているようだった。そして肝心のイビキ録音のほうだけど、イビキのサイクルまできれいに記録されていた(笑)なんてことだ。録音されたイビキは聴くことが出来る。寝起きの寝ぼけた頭で聞いてみた。そこには、怪獣が居た。

理想は花畑のそよ風なんだけど、録音されていたのは、春一番が如くのすごいものだった。なんだこれは?こんなのを十数年も夫は黙っていてくれたの?😭なんて人だ。

これじゃあいけないと、調べてみた。一番は医者なんだろうが、まずはイビキ防止アイテムを使ってみたい。鼻腔内に細いチューブを挿入して眠る器具や鼻の穴にクリップを挟むのやいろいろあったが、鼻腔を拡げる役目の、プレートが入ったテープと、口呼吸になってしまう『癖』で口が開き、イビキが生じるのだから、その癖を強制的におきないようにしちゃえっていう、口が開かないようにするテープの2種類を買ってみた。

それでお風呂上がりに、鼻腔を拡げる役目を持つテープを貼ってみることにした。プラスチックプレートが素に戻ろうとする力を使って鼻腔が拡がるのだそうだ。鼻の上の方から指で軽くつまみ、その指を下に下ろしていって息が吸えなくなるポイント、そこに貼るのが効果的と書いてあった。そのようにポイントを探し、貼った。

うわぁ…!

思わず声が出た。貼った瞬間から鼻腔が拡がり、空気がたくさん吸える。鼻腔狭窄していたわけではないだろうが、この開き具合はとても気持ちがいい。これで今夜寝てみるつもり。アプリで録音もするから、違いがはっきりわかるよね。