Destiny 鎌倉ものがたり

月曜の午後、頼まれていた義父からの仕事も済んで、夫も仕事が一段落したので、映画を観に行ってきた。

『Destiny 鎌倉ものがたり』

鎌倉に住む作家夫婦の和やかな新婚生活と少しのミステリー、それからたくさんの愛が詰まった映画だった。

まだ公開中で、ひょっとしたら、万が一にでもこの映画を観ようと思っている方がこの記事を目にするとも限らないのでネタバレ的な事は書けないが(でも予告編でだいたいの事は描かれてるけど)、前半はこの夫婦の暮らしを中心に話が進む。妻役の高畑充希がほんわかしており、とてもかわいらしい。それから誰も痛い目に遭わない(天頭鬼は別)のもいい。非常に面白かった。ミステリー殺人事件現場のシーンがあるが、恨みつらみなどが前面に出て来るわけでもなく、その部分はサラッと経過していたから作品に影を落とすようなものでもない。

中盤以降に訪れる災難、これを乗り越えようとする夫婦ふたりの、渾身の泣きの演技にはヤラれた。持っていった小さなタオルハンカチは全面がしっとりしてしまった、マジで。

近所のご夫婦(故人)、死神、キン、貧乏神、本田さん、どの方もすごく大事な役で豪華なキャスティング。見応えがある。

エンディングは、宇多田ヒカルさんの「あなた」。監督が、思いの丈を綴った手紙を送り、それで作品に絡んだ資料に目を通して作ったそうで、一色夫妻の姿のようで良い歌。エンドロールにも少し仕掛け?があるから、そこも楽しみにすると良いと思う。