バースデーカード

『バースデーカード』

毎年誕生日に、亡き母から届くバースデーカードを巡る家族の愛の物語でした。

さあ泣きなさい、泣けるよね?泣いて?ホラホラ。みたいな、感動の押しつけになっていないのがとても好感が持てました。

バースデーカードは母から子への見守る愛だけど、父から子、恋人、友人、姉弟…いろんな愛が描かれていました。なんてこと無い日常の中にそれはあるんだなあってしみじみ…。

あぁっなんでそんなことを言うの!というシーンが出てくるのだけど、それは主演の橋本愛さんからの提案だったそうで、さすがだな…。あまちゃんの時とはまた違う橋本さんのこれからも楽しみになったし、作中、とてもクールに見える内気な紀子が、時々感情を爆発させて大きな声を出したりするのも人間的でよかった。一見するとチャラそうな弟なのに姉ちゃん想いでとても優しい人になっているのもきっとバースデーカードのおかげだったんだろうなあ…出て来る人物みんなが優しい人で、胸にじんわり熱いものが残りました。