注意点

精油を使う前に、かならず知っておいて欲しいことがいくつもあります。精油って自然のものだから体に良いんでしょ?そう思っている方にこそ、読んで知って、出来れば暗記しておいて欲しいくらいの、守るべき事柄があります。

精油は植物から抽出された香り成分ですが、間違った使いかたをすれば取り返しのつかないことになり兼ねないものです。「100%ナチュラルだから無害」というわけではありませんから、しっかりと覚えましょう。

以下の項目を熟読された上で、自己責任で正しく使い、生活にプラスしてお楽しみください。


原液を飲用しないこと

ヨーロッパでは、医師の指導の下に内服やウガイの際の薬剤として「処方」され使用する事がありますが、素人がこれを真似することは危険ですのでやめましょう。また日本人の胃腸はこういった刺激に弱い性質を持っているので真似をすると体調不良となる恐れもあります。

また、調理に使うのももっての他、です。精「油」とはいえ、食用ではありません。

万が一飲み込んでしまった場合は速やかに飲んでしまった精油を持参して救急外来を受診しましょう。吐かせるということをするとかえって危険を招く恐れもあります。とにかく救急外来を受診してください。


精油は大変濃度の高い液体です。直接皮膚につけるとスキントラブルを起こしかねませんので、必ず植物油(キャリアオイル)で1%以下に希釈して使うのが基本です。

また、希釈したものであっても、目の周囲や口腔内、粘膜、耳の中にはつけないでください。

ただし例外もあり、ラベンダーやティートゥリーなどはほんの極少量ならばつけても大丈夫とされています。けれどこれは例外中の例外であり、体調がイマイチの時は使わないのが賢明でしょう。


精油はたいへん揮発性の高い物質ですので、火気のそばでの使用は大変危険です。引火する恐れがありますので火の回りでの使用は避け、十分ご注意ください。特にアルコールを使って希釈したスプレーを使用する際は、調理中のガス台やシンク、喫煙中の室内、ストーブ使用中、室内が異常に乾燥している時などは大変危険です。


消化器系の臓器が未発達の小さな子どもの場合は、わずか一滴でも致死量になりうる精油もあります。乳幼児は特に、何でも口に入れたがりますので格別の注意が必要です。

手の届かないところに保管するか、若しくは乳幼児のいるご家庭での精油の使用は避けたほうが良いでしょう。誤飲事故防止のために、親がするべき事柄です。


柑橘系の精油の中には、紫外線に当たるとスキントラブルを起こす毒性をもつものがあります。敏感肌の方は特に、外出前にこれら精油の使用は避けましょう。

芳香浴では問題ないと思いますが、植物油でうすめたものを手足に塗ったりする場合は特に気をつけてお肌の観察をしましょう。赤みや痒みなど生じたら、使った精油を持参して早めに皮膚科受診を!


直射日光・高温多湿下での保管は精油が劣化します。冷蔵庫に入れる必要はありませんが、コンロやファンヒーターなどの熱源のそば、また窓際などに置くのはやめましょう。

この事から、お店で精油を買う際は「遮光ビン(+箱入り)」のものを選びましょう。


未開封の精油は2年を、開封済みの精油は1年を目安に使い切りましょう。酸化しやすいものですので、長年保管しておいた精油は使わずに処分してください。中でも、オレンジやレモンなどの柑橘系は特に酸化しやすいので半年を目安にすると良いでしょう。


精油は、疾病を治す薬ではありませんし、アロマテラピーは治療ではありません。症状の改善をはかったり治癒させるものではありませんので、気になる症状が出ている場合は必ず医師の診察を受けるようにしてください。精油は治療薬でも治療器具でもありません。病気による症状が改善したり治癒することはありませんので、過信しないようにお願いします。異常を感じたらまず医師の診察を受けましょう