今日は唐揚げの日だ。
わたしは揚げ物を作るのが苦手だった。揚げ上がりのサインとして、揚げてる音が変わることや菜箸を伝わってくるプツプツ…という感触があるが、それらを駆使しても、厚みのある肉を揚げるのが抵抗があった。それだから、いつも揚げ過ぎかな?ていうくらいまで揚げるもんだから、中がまだ生だった、なんていうことは多分無かったのだけど、揚げ過ぎは硬いしおいしくない。天ぷらなんかはカラリと揚げたと思っても時間が立つとベチョベチョになってしまう。なので、敬遠していた。
だけど一昨年だったか、正月に義実家でお昼をいただく際、唐揚げ担当になってしまった(笑)いつもは餅を焼く係だから、思うようにこんがりと焼かせてもらっていたら、何故かその年は唐揚げあげてと言われ、菜箸を渡された。義母の唐揚げは、大きい(笑)厚みがある。しかもなにやらこだわり?の天ぷら鍋を使っていて、油はほんの少しなべ底にあるだけ。しかもフタをした。フタをする揚げ物など初めてみたけど、あれは揚げ焼きという調理法だ。
わたしは戸惑った。唐揚げなど、結婚してから一回揚げたかどうか、くらいの素人である。まともに揚げたこと無いんです…と言う暇もなく、義母はおせちの準備に取り掛かり始め、代わってもらうわけにもいかず言えなかった(笑)
もう観念した。きっと適当に裏返して、箸から伝わるプツプツ感を頼りに良い揚げ色になるまで置いておけば良いんだと思う。そうしてやり過ごしてなんとか見た目唐揚げっぽくしあがった。
この唐揚げ担当は、昨年もだった。そして今年も唐揚げを任された。あれかしら、美味しかったのかしら?!(笑)まさかね。でもおかげで、唐揚げへのハードルが下がった。
得意といえるほどには至らないが、春頃からは自家製の唐揚げにも何度もチャレンジしている。揚げ物といえばコロッケかフライだったが、唐揚げもいいものだ。簡単なのだ、材料も少なくてすむ。白だしを下味に使ってみたけど、割と美味しく出来ることがわかったから、胸肉が安い時にまた買ってきてぶつ切りにして仕込んでおこうと思う。仕込んでおけばお昼の支度がぐんと楽になる。